一匹狼と野良猫。


周りは静まり返り、視線がこちらに向く。



「飯田和馬の件については、
暴行の証拠がまだ微かにあります。」



自分の手首や身体に目をやる。

殴られた跡や手錠をつけられた時に出来た傷が

未だに残っている。



「婦警さん、あの時..........
私の服を脱がせましたよね」



その言葉に婦警は、ハッと我に返り

男性陣を病室の外に出す。



「私自身が、証拠」



女性だけになった病室で、

ゆっくりと服に手をかける。

自分自身の身体を見るのが嫌だ。


どこを見ても痣や傷があるから。

醜いから。

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