一匹狼と野良猫。
上半身の服を脱ぐ。
婦警と玲花さんは息を飲んだ。
「........古い傷はだんだん目立たなくなりました。
けれど、未だに消えない傷があります。
こんな痣だらけの自分の身体が凄く嫌い。」
両手で身体を包む。
全身に斑に出来た痣や傷。
肌が白い分、気持ち悪さが増して見える。
「気持ち悪い、ですよね。
どの傷が殴られたものなのか、
蹴られたものなのか分かりません。
もう何回殴り蹴られたかも覚えてません。
生きた心地はありませんでした。」
そうポツリと呟くと、玲花さんはこちらに来て
ぎゅうっと抱き締めてくれる。