一匹狼と野良猫。


「あの人達は自分達の親から、
私を身篭った時から定期的に
お金を貰っていました。

殺さなかったのもお金の為。

そして、あの人達がこの写真を見て
私を探しているのであれば、

たかれるお金があると思ったから。

それ以外ないと思います。」



そう言うと空気がどんより重いのを感じる。



「........そんなの、会わせるわけないじゃない。
親なんて呼べないわ。
同じ人間とも思いたくない!!」



ぎゅっと服の裾を掴んで激怒する玲花さん。

警官達も無言になっていた。



「出来ることならこの手で殺してやりてえよ」

「......君、目の前に警官が居る事、
忘れとらんか?」



呟くタイガさんに呆れ顔の警官。

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