Last note〜特性を持つ者へ
二丁目の公園の前に着くと、俺はある物を捜した。
「おい、青山?現場はあっちの奥の方だぞ?」
「あった。んで、俺が最初に匂い感じたのは、この辺かな…」
独り言が増えてくる時は、大体自分の世界に集中した時だと俺は思っている。
俺は初めに感じたポジションから少し軌道をずらして立った。視線の先には、柊木日芽の部屋に飾ってあったピンクの紫陽花。
右手を紫陽花の方へ、左手を現場の方に
手を垂直にあげて行く…。
そっと目を閉じて、
感覚を研ぎ澄ます。
風の音、木々の音、鳥の声。
集中して行くと、その音がどんどん
消えていく瞬間が俺にはある。
「嗅覚」だけの世界……。
ビリビリっ!!
その瞬間、俺の体に微弱の電気が走った。
ツン……。
"匂い"を捉えた俺はそっと目を開けると
現場の近くに立つ難波さんが視界に入ってきた。
「捕まえた…もう1人、いるね。」
目つきの変わった俺に気づいた難波さんが、駆け寄ってきた。
「青山くん、一体何を?」
「ちょっとした荒業ってところですかね。」
それは学生の頃に一度、事件に巻き込まれかけた友人を救った時に初めて体験したものだった。
友人の匂いと、俺の彼女の香水の匂い。
それがある地点で結ばれた時、
体に電気が走ったのだ。
それは友人と俺の彼女がすれ違っていた証拠となり、見事友人の行方を突き止めて救う事が出来た、とゆう話で。
俺は今回、その現象を自ら作り出す事で
関連性を導き出した…。
地点や軌道を変えたのは、
被害者の匂いと、柊木日芽の涙の匂い。
その他に繋がる新しい何かを探す為…。
そして結果、俺は新しい匂いとある映像を手に入れた。特性が冴えてくると匂いと共に映像も入ってくる事が多い。
「おい、青山?現場はあっちの奥の方だぞ?」
「あった。んで、俺が最初に匂い感じたのは、この辺かな…」
独り言が増えてくる時は、大体自分の世界に集中した時だと俺は思っている。
俺は初めに感じたポジションから少し軌道をずらして立った。視線の先には、柊木日芽の部屋に飾ってあったピンクの紫陽花。
右手を紫陽花の方へ、左手を現場の方に
手を垂直にあげて行く…。
そっと目を閉じて、
感覚を研ぎ澄ます。
風の音、木々の音、鳥の声。
集中して行くと、その音がどんどん
消えていく瞬間が俺にはある。
「嗅覚」だけの世界……。
ビリビリっ!!
その瞬間、俺の体に微弱の電気が走った。
ツン……。
"匂い"を捉えた俺はそっと目を開けると
現場の近くに立つ難波さんが視界に入ってきた。
「捕まえた…もう1人、いるね。」
目つきの変わった俺に気づいた難波さんが、駆け寄ってきた。
「青山くん、一体何を?」
「ちょっとした荒業ってところですかね。」
それは学生の頃に一度、事件に巻き込まれかけた友人を救った時に初めて体験したものだった。
友人の匂いと、俺の彼女の香水の匂い。
それがある地点で結ばれた時、
体に電気が走ったのだ。
それは友人と俺の彼女がすれ違っていた証拠となり、見事友人の行方を突き止めて救う事が出来た、とゆう話で。
俺は今回、その現象を自ら作り出す事で
関連性を導き出した…。
地点や軌道を変えたのは、
被害者の匂いと、柊木日芽の涙の匂い。
その他に繋がる新しい何かを探す為…。
そして結果、俺は新しい匂いとある映像を手に入れた。特性が冴えてくると匂いと共に映像も入ってくる事が多い。