Last note〜特性を持つ者へ
柊木日芽は、俺にまた抱きついてきた…。
甘いシャンプーの匂いが、鼻を刺激する。
「刑事さん、お名前は…?」
「青山です…あの、ちょっとさすがにこうゆうのはまずいので…」
ピンポーン!!
その時、部屋のインターフォンが鳴ったと同時に、難波さんから着信が入った。
「難波さんだ!」
「…もう1人の刑事さん?上がってもらいます」
ナイスタイミングだ。
柊木さんがドアを開けると難波さんが警察手帳を提示しながら部屋に上がり込んだ。
「青山くん、遅くなってすまない。
一体、何があったんだ?」
「不法侵入と暴行未遂ってとこです。
すいません、取り逃しました…。」
「車なんか取りに行くんぢゃなかった。」
舌打ちした難波さんは柊木日芽を見るが、
彼女はびくりとビビって俺の後ろに隠れた。
「…なんだ?青山くんすっかり
気に入られたようだな。バカめ。」
「すいません…。難波さんは?
車取りに行っただけですか?」
「いや、比嘉特捜部長と少し話していた。
柊木さん、あなたの事なんですが…」
「え?…はい。」
不安そうな顔で俺に助けを求めてきたが、
大丈夫だと声を掛け、またソファに座らせた。
難波さんは単刀直入に言った。
「重要参考人として、
署にご同行願えますか?」
「そんな…っ!!」
難波さんは冷たく言い放った。
「待って下さい難波さん!
さっき他に犯人がいるって話したぢゃないですかっ!」
「そうだな。だがな青山くん、
アリバイや動機は彼女は充分持っているんだ。
それに先程も襲われている始末だ。
犯人でなくてもこのままでは危険だ。放置しておく訳にはいかない。」
難波さんの言う事は確かだ。
ここは1度、重要参考人として署に連れていく。
そんな形で保護するのも手だ…。俺は今はぐっと堪えるしかなかった…。
「柊木さん、必ず俺が真犯人を捕まえます。
だからそれまで少しだけ、待っててくれませんか?」
「……青山さんがそこまで仰るなら、
仕方ありませんね。」
彼女は俺に免じてと言うように、
この現状を受け入れるしか無かった…。
「それと青山くん、何か俺にまだ
話していない事があるんぢゃないか?」
「……っ!!…はい。すいません。」
この後俺達は、難波さんの車に乗って署に向かった…。
車の中で柊木さんは、ただ窓の外を悲しそうな目で見つめていた…。
甘いシャンプーの匂いが、鼻を刺激する。
「刑事さん、お名前は…?」
「青山です…あの、ちょっとさすがにこうゆうのはまずいので…」
ピンポーン!!
その時、部屋のインターフォンが鳴ったと同時に、難波さんから着信が入った。
「難波さんだ!」
「…もう1人の刑事さん?上がってもらいます」
ナイスタイミングだ。
柊木さんがドアを開けると難波さんが警察手帳を提示しながら部屋に上がり込んだ。
「青山くん、遅くなってすまない。
一体、何があったんだ?」
「不法侵入と暴行未遂ってとこです。
すいません、取り逃しました…。」
「車なんか取りに行くんぢゃなかった。」
舌打ちした難波さんは柊木日芽を見るが、
彼女はびくりとビビって俺の後ろに隠れた。
「…なんだ?青山くんすっかり
気に入られたようだな。バカめ。」
「すいません…。難波さんは?
車取りに行っただけですか?」
「いや、比嘉特捜部長と少し話していた。
柊木さん、あなたの事なんですが…」
「え?…はい。」
不安そうな顔で俺に助けを求めてきたが、
大丈夫だと声を掛け、またソファに座らせた。
難波さんは単刀直入に言った。
「重要参考人として、
署にご同行願えますか?」
「そんな…っ!!」
難波さんは冷たく言い放った。
「待って下さい難波さん!
さっき他に犯人がいるって話したぢゃないですかっ!」
「そうだな。だがな青山くん、
アリバイや動機は彼女は充分持っているんだ。
それに先程も襲われている始末だ。
犯人でなくてもこのままでは危険だ。放置しておく訳にはいかない。」
難波さんの言う事は確かだ。
ここは1度、重要参考人として署に連れていく。
そんな形で保護するのも手だ…。俺は今はぐっと堪えるしかなかった…。
「柊木さん、必ず俺が真犯人を捕まえます。
だからそれまで少しだけ、待っててくれませんか?」
「……青山さんがそこまで仰るなら、
仕方ありませんね。」
彼女は俺に免じてと言うように、
この現状を受け入れるしか無かった…。
「それと青山くん、何か俺にまだ
話していない事があるんぢゃないか?」
「……っ!!…はい。すいません。」
この後俺達は、難波さんの車に乗って署に向かった…。
車の中で柊木さんは、ただ窓の外を悲しそうな目で見つめていた…。