お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
「学生時代からの友人なんだ。今じゃ、サロンを何店舗も経営して、業界でも有名人」
「あっ……私、なんかどこかで拝見した記憶がありまして。もしかして、雑誌とかテレビとか、出られてますか?」
「そうだったんだ。うん、メディアにはよく駆り出されてるみたいだね。芸能人なんかもたくさん手掛けてるし、ヘアメイクは賞なんかも多く取ってて、業界ではトップレベルの腕の持ち主だから」
とんでもないところに来てしまっていると、緊張が緊張を呼ぶ。
無意識に足の進みが悪くなると、潤希さんに肩を抱かれてしまった。
「あのっ、そんなすごい方に、私は一体……」
「今よりもっと綺麗になって、自分に自信を持ってもらおうと思って」
「えっ……」
「言ったよね? 誰が見ても口説きたくなるような女性に、君を変えてあげようか?って。そのくらいすれば、何も戸惑わずに俺と一緒になってくれるんだよね?」
お見合いをした日、確かにそんなようなことを言われた。
だけど、こんな本格的なことになるなんて思いもしてなかった。
案内された奥の特別席らしい空間では、石橋さんと数名のスタッフが慌ただしく動いていた。