お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~


他愛ない話をぽつりぽつりと交わしながら、向かった先は表参道からそれほど離れていない高級マンションだった。

高さは十階もないものの、敷地が広い。

緑が多く、その一帯だけ都会の喧騒を忘れているようだ。

車寄せのそばには水が流れ、つい目を奪われる。

エントランスへ向かう空間は床や壁が御影石で囲まれ、中へ入るとラウンジから素晴らしい中庭が望める。

外からではわからない景色が広がり、つい足を止めてしまった。


「行くよ?」


それまで背中に添えられていた潤希さんの手が私の手を掴み、指を絡めて繋がれる。

えっ、と思っているうちにどんどん奥へと進んでいき、エレベーターへと乗り込んだ。


「あの……ここは……」


たぶん、一緒に住むというマンションなのだと思いながら訊いてみる。

予想通り、潤希さんからは「一緒に住もうと思ってるマンションだよ」という返事が返ってきた。

エレベーターはこのマンション最上階の五階で扉を開ける。

潤希さんに手を引かれ、部屋へと向かっていった。

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