犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「ったく。素直じゃねぇーな。
ま、そーゆうとこも可愛いけど。」
平気な顔してそんなことを言う浅香はやっぱり私のことをバカにしているとしか思えない。
にしても、私のあまのじゃくな性格を完全に見抜いている浅香はやっぱり洞察力が人よりもかなり長けているのだと思った。
それからもちょこちょこと仕事の話を入れながら私のことをからかう浅香に振り回されながらも、久しぶりに2人で飲めて、私はなんとなく幸せな気分だった。
またいつも通り私は浅香にご馳走になって店を出ると、私が悩んでいる間にもうすっかり冬になったようで、雪が降りそうなくらい寒かった。
「さみぃー。俺寒いのマジで苦手」
なんて言いながら、いつもの帰り道を一緒に歩く。