犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



浅香のことなんて、ほんとに全然好きじゃなかったのに。
むしろ、男として最低だと思ってたのに...


ううん。本当はずっと意識してたのかもしれない。
カッコよくて、仕事が出来て、一緒に居てなぜか楽しい。そんな彼をもしかすると特別に感じていたのかもしれない。



だって、ずっと私の生活の中にも、心の中にも。良かれ悪かれ浅香がいつも居たから。



気づいてしまっただけ。
自分の本当の想いに。
そう思えば、そんな風にも思えてくる。
ならなおさら、忘れられるわけがないのだ。
そんなに長い間、浅香のことばかりだったんだから。





結局、打開策が見つからないまま八方塞がりで落ち込んでいると、知らぬ間に旅館に到着した。



事前に知らされた部屋割を見て、部屋の鍵を貰って荷物を置きに行く。
部屋割りは、幹事サイドの総務部に属する美和が私と柳原さんと白川さんを一緒にしてくれて、4人部屋になっていた。



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