犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「もりやちゃん。いいの?このままで。」
私の左から少し眉を曲げて困り顔で柳原さんは聞いてくれた。
「いいんです...。
とは言えないかも。」
そんな私の気弱な言葉に柳原さんは、じゃあ。と言葉を続けようとしたけど、私はその言葉を遮った。
「でも、分かんないんです。解決の仕方が。
自分から話しかける勇気もないし、話すとしても何を話せばいいのか...
それに、どんな顔して今さらって。
だから、仕方ないって思ってます。
そもそもは自分のせいだし...。
浅香のこと、好きです。男として。
一緒に居たいとも思います。
だからこそ、自分の浅はかな行動が辛い。
なかったことにしたことも。
これで浅香に軽い女だって思われてたら。
でももし逆に、私が好きだって伝えてて、拒否されてたら。って。
どっちにしても私にとっては全然いい結果じゃないなって。
そんなことを思ったらなかなか前に踏み出せないんです。」