犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



私の言葉を柳原さんはやり切れない顔で最後まで聞いてくれた。




「そうね...。
私も、同じ立場だったら話しかけに行かないかも。


...まぁ、これからも異動がない限りはずっと同じ部署なわけだし。
きっといつか話すタイミングがあるよ。
だってあんなに仲よかったんだから!もったいない!」




“もったいない”か...。
ゴンさんも言ってた。聞く人聞く人みんな同じ意見。やっぱり私たちは周りからすごく仲の良さそうな感じに見えてたのかな。



はやく仲直りできればいいのに...。



と思って外ののどかな景色をみていると、
ピコンと携帯の通知音が鳴った。



『三宅 雅也 : お疲れ様。前言ってたお土産選ぶのなんだけど、これからの自由行動でどうかな?』



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