犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
守屋さん。
そう優しく呼ばれて三宅くんの方をゆっくり向くと、いつもよりも真剣な顔をした彼と目が合った。
「ごめん。困らせるって分かってて言う。
俺、守屋さんのことが好きだよ」
何となく直感的にさっき分かったその気持ちは言葉にされると余計に私の心に真っ直ぐに響く。
『俺、いいなって思ってる子いるからな〜』
『俺の好きな子は強がるけど繊細ですごく女性らしい人なんだよ』
『彼女のこと、困らせんのは俺的には違う気がするし、しばらく見守る感じかな〜』
酔った時に愛しそうな表情をしながらそう言っていた三宅くんをふと思い出した。
そんな風に思われてる女の子が羨ましいと本気で思っていたのに。
それがまさか自分だったなんて1ミリも思わなかった。
少し戸惑う私に意を決したような表情を浮かべて、私の両肩に優しく触れる。
そして、彼が自分の方に私が向くようにと優しく誘導するから、三宅くんの顔がはっきりと見えるようになった。