犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「はぁ!?それだけで節操ないになるわけ?
別に。三宅くんの妹さんのお土産一緒に選んでただけだし...」
「ほんとにそれだけか?
三宅に告白でもされたろ。宴会中、お前三宅のこと見すぎ。」
別にそんなに意識して見ていた訳じゃないのに、私の視線にどこまで敏感に反応していたんだろう。
確かに、いつもよりは三宅くんのこと見てるかも知らないけど、そんなに気になるほど見たつもりはなかった。
「で?お前。三宅のこと好きなの?」
そんな確信的な質問をされても答えられるわけがない。
だって、目の前のアンタのせいで三宅くんからの告白を断ろうとしてるんだから。
こんな奴に悩まされている事実になんだか腹が立ってきて、ふいっと視線を逸らした。
だいたい、今までなんにも話してこなかったくせに、なんで話し始めそうそうに三宅くんのこと聞かれなきゃならないのよ。
イライラしてきた私をよそに、まだまだ余裕そうに私に近づいてきた浅香は、私の顎をすっとすくって目線をがっちりと合わせさせた。
この瞳を、こんなに近くで見つめるのはいつぶりなんだろう。
そんなに遠くない過去のはずなのに、もう何年も浅香と目を合わせていないような感じがする。