犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



へ?と言葉を理解する前に浅香の唇が私の唇に重なった。



久しぶりに感じるその感覚にわたしの脳はもう完全に蕩け切ってしまっている。
触れ合うだけのキスから私の唇を可愛がるように啄むキスに変わって、下唇を甘く浅香の歯で噛まれる。



それを合図に口を開くと、浅香の熱い舌が私の中に入ってきた。
前のキスよりも全然余裕がなさそうな浅香に私も必死に応える。
やっぱり浅香はキスが上手い。


三宅くんのこととか、浅香とあの日何があったのかとか、そんなことどうだってよく思えるくらい。


ここが外で、今は社員旅行中で、誰がいつくるのか分からないこの状況さえも忘れてしまうぐらい私たちはキスに熱中した。



もう耐えきれなくなって私が浅香の首に腕を巻き付けると、浅香も私の後頭部に手を回してもっと深くと歯列をなぞって、舌を絡める。


そんなキスに溢れてくる甘い声が抑えきれなくて、私はずっと浅香にしがみついたままこの時間に酔いしれた。



しばらく続けていると、浅香の唇が私の首筋に降ってきた。



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