犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「ねぇ。浅香...ダメ。」
そう言っても全然言うことなんて聞いてくれない浅香の目は完全に女を捕らえた野獣のように熱くて余裕がなくて、そんな彼さえも愛しくなってしまうほど私は理性を吹っ飛ばしているようだった。
しばらくして病んだキスに少し寂しさを覚えて浅香を見つめると、
「お前、その目やめろ。
マジで止まんなくなるし、もう俺も我慢のタガ外れる寸前だから。」
と艶っぽいことを言われて、今まで自分たちがしてきたことが急に恥ずかしくなって下を向いた。
すると、自分のいやらしくはだけた浴衣が目に入って、ササッと直して帯をきゅっと閉め直した。
「はぁ。こんなつもりじゃなかったのに。
お前が誘ってんのが悪い。」
「私はなんにも誘ってない...。」
「いや、ほんと。お前って男のこと全く理解してねーだろ。
危なっかすぎて見てらんねー。
ったく。お前が三宅の告白受けるからこんなことになったじゃねーか。この鈍感女」
「別に...告白されると思ってなかったもん」
「だから鈍感なんだろ?
しかも、その顔。ほんとタチわりぃ」
自分がどんな顔をしてるのかはわからないけど、たぶん浅香に散々甘く刺激されたおかげでかなり熱っぽい顔をしているのだろうと想像はできた。