犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
その後も散々私の身体にキスをして、浅香の体温をこれでもかというほどに叩き込まれた。
それなのに、帰りは案外さっぱりと「じゃあな」と帰っていく浅香を見て、やっぱりあいつの気持ちは掴めないと思った。
浅香が去ったあともそのまましばらく玄関の扉をぼーっと見続けて、
それからふと我に返るとここ数十分の記憶が一気に蘇って急に恥ずかしくなった。
『忘れられるわけねぇーだろ。バカ守屋』
浅香の言葉が頭の中を永久にループする。
あれって、私のこと好きだって思ってもいいのかな?
それはさすがに期待しすぎ?
でもあの言葉にあんなキスって。
読めなすぎる浅香の気持ちに頭を抱えながら自分のベッドに思いっきりダイブした。
枕に顔を埋めてうぅーーと声を上げると少し楽になったような気がするけど。
あんなキスされたら、寝ようにも寝られないじゃん。
浅香からの熱いキスは完全に私の骨の髄まで甘い刺激を与えた。
とりあえず、この火照った顔を冷やさないとと洗面所に向かうと、私の肌にくっきりとついてしまっているそれを見つけた。
またキスマーク...。
今度は見えにくい場所でもなんでもない、というよりむしろ隠そうとしなければ隠れないであろう首筋にしっかりと付けられている。