夏の魔法
「美影…っ!」

僕の前に現れたのは、琥白だった。

「俺、美影が心配で付いて来てたんだ。あ、近藤ファミリーも居るぞ?」

琥白が笑う。後ろから、僕の両親が走って来た。

「美影は、もう俺の子だ。手を出すな」

父が言う。その後に続けて、母が言った。

「兄さんは、なぜ美影と英太くんを愛さない?この子は、愛しているのに」

生みの親は「お前らが男の子だったからだ。俺は、お前が嫌い」と吐き捨て、消えていった。

「美影」

琥白が近寄ってくる。僕は、琥白に嫌われたのか…?と、とても不安になった。

しかし、琥白は「怖かっただろ?ごめんな。最初から俺も居た方が良かったな」と言った。

「僕を嫌わないで…っ」

「お前、どうしたんだよ?」

僕は、なぜ琥白に嫌われたと思ったのか、分からなかった。

「分からない」

正直に答える。琥白は「ごめん」と謝った。その瞬間、僕はなぜか深い眠りに落ちた。
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