秘匿されし聖女が、邪に牙を剥ける時〜神殿を追放された聖女は、乙女ゲームの横行を許さない

「えっ、私たちが?聖女見習いの私たちが何で、狙われ……」

「おまえら6人は、『とある場所に居合わせた6人』だそうだ。まあ、その詳細は王都に行って調べた本人から直接聞け。……で、だ。一人被毒しなかったラヴィ、おまえを再び狙われないようにするために、大聖女らはおまえを公爵領に逃した」

「罪人だから、追放した。というわけではなかったのですか……」

「そういうことだ」



ーー私は、無実。

その上、真犯人から遠ざけるため、表向きは『追放』というカタチで、神殿を出された。

……真犯人から私を守るために。



その事実を理解した途端に、じわっと胸に込み上げてくるものがあった。感動したのか、安堵したのか。

大聖女様も神官長も、私を見捨てたわけじゃなかった。

守られていた……。

(あぁ……)

今、ものすごく二人にお会いしたくなった。



「それで、公爵様が私を匿ってくださったのですね。本当にありがとうございます」

「……いや、おまえをこの公爵領、ここに逃がすという、その行き先を決めたというのは、王太子殿下なんだが」

「王太子様が?」
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