水瀬くんは浮気をする生き物です
「なんか、寝に来たのにね」
「う、ん?」
「…またしたくなっちゃうね」
「っ、」
おでこにちゅ、と控えめなキスが落ちてきて、見上げれば絡む視線。こんなの、寝れるわけ、ない。
「でも先生、いなくてよかった。俺常連だから、また女の子連れてたら追い返されてたかも」
「そう…なんだ」
幸せだったはずなのに、私の心は何気ない一言ですぐ落ちる。
やっぱり、私だけじゃない…よね。
知ってた。分かってる、のに。
甘い夢を見すぎて贅沢になった私は、無意識に本当に特別なんじゃないかって、勘違いしてたみたい。