君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
『ふえーん、えーん!』
誰もいない公園の中で1人泣いている少女を見つけた。
直感的にこれは夢だと感じる。
“どうしたの?”と言えない。
声が出ない。
『美桜〜!またここで泣いてんの!?』
『だってえ』
『美桜は悪くないでしょ!早く帰ろう』
『そうかなぁ』
『そうだよ。美桜は何も悪くない。悪いのはあいつらだ。それに、僕がコテンパンにしただろ?』
『うん、コテンパン!』
先ほどまで泣いていた女の子はもう笑っている。
『帰るよ、美桜』
『うん、——くん!』
女の子—私を慰めてくれた男の子の名前は、わからなかった。
誰もいない公園の中で1人泣いている少女を見つけた。
直感的にこれは夢だと感じる。
“どうしたの?”と言えない。
声が出ない。
『美桜〜!またここで泣いてんの!?』
『だってえ』
『美桜は悪くないでしょ!早く帰ろう』
『そうかなぁ』
『そうだよ。美桜は何も悪くない。悪いのはあいつらだ。それに、僕がコテンパンにしただろ?』
『うん、コテンパン!』
先ほどまで泣いていた女の子はもう笑っている。
『帰るよ、美桜』
『うん、——くん!』
女の子—私を慰めてくれた男の子の名前は、わからなかった。