君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
「うっ、ん…?ここは……どこ?」

目を開けて一番に目に飛び込んできたのは、真っ白な天井だった。

若干の頭痛があるものの、起き上がってみる。

鼻にツーンとするような、独特な匂い。

(病院?)

ベットから降りようとしたが、下腹部が動かない。

(なんで?)

私の足は、感覚もないし、動きもしない。

どうしてだろうと思っていると、

「美桜!!」

私のよく知った、大好きなあの声が聞こえた。
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