君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
「優希?」

「美桜…」

優希は私を見て安心したのか、すぐそこにある椅子に座った。

「大丈夫か?怪我とか表だった傷はないけど…」

「大丈夫だよ。あ、でも…足、動かないんだよね」

心配はさせたくないけど、これだけは聞いておきたかった。

「足はね……麻痺しちゃってるんだ」

「えっ…嘘」

「本当にごめんね。もっと早く行ければよかったんだけど…」

「ううん、そんなことない。優希が来てくれて助かったよ」
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