俺、男装少女だから。
『そんじゃあ、つぎ〜。』



一言も口を開いていない矢野の肩をポンッと叩いて、口を開くよう促す。



「矢野、凛。裏の人間。
だから関わらない方がいい。」



ポツリ、ポツリと話たと思ったら、すぐに口を閉ざしてしまった。



裏の人間が逢坂に通うことは珍しいことではない。
寧ろ、逢坂だからこそあり得ること。


だから、どうしてここまで矢野が距離を置こうとしているのか分からない。



『ね、表も裏も皆おんなじでしょ〜?
少なくともさ、ここにいる奴らはそんなことで距離とったりしないと思うんだけど。
どーよ?皆さん。』



貼り付けた笑みのせいで、嘘臭く聞こえるかもしれないけど、本心から出た言葉。
伝わってほしい。



「僕は、裏とか表とか分からないけど矢野くんと仲良くなりたいです!」



意外にも声を始めに上げたのは鴻上だった。



「俺も仲良くなりたいな、凛。」
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