俺、男装少女だから。
「たまにはいいこと言うじゃねぇかよ。
表とか裏とかそんなん関係ないな。
矢野凛、お前と仲良くなりてーよ。」



隣に目をやると、ソイツの目は少しだけ光が宿ったように感じた。



『つーことで、自己しょーかいやり直しね?』



俺がそう言うと、凛は俯きがちだった顔を上げて口角を上げて微笑んだ。
まるで、1輪の花が咲くように、微笑んだ。



「矢野凛、矢野組の長男。
生まれてすぐにロシアに移住して、物心付いた時にはもう、裏世界に染まってた。
まだ、人との関わり方とか分からない。
けど、みんなと仲良くしたい。」



矢野の言葉に全員が、口角を上げた。




『そんじゃあ、最後に俺だねん。
改めまして美都那智、男装高校生でーす!』



右手を高く上げて、満面の笑みを浮かべて自己紹介した。
自己紹介と言うよりも、秘密を暴露した。



「「「・・・」」」



『あんれ?反応なし。
信じてない感じ??』
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