俺、男装少女だから。
「え、でも、だって。
顔立ちだって男じゃないですか・・・。」



『メイクってすごいよね〜。』



他人事のように呟く俺にまたしても、不審な目を向けられた。



『え〜何さ。』



「なんで、男装なんか?
逢坂は共学だよ?」



迷子を諭すような口調で話す小野寺。



『つまんないじゃん?フツーの生活。』



コテンとわざとらしく首を傾げてみる。



「美都くんの、親は?家柄は何ですか??」



『ん〜俺もよく分からない。
生まれてすぐに海外に送られて、親とも連絡とってなかったから。
この前帰国して初めて父親と対面したけど、特に話さなかったから。』



会って間もないコイツらに全てを語る気はない。
かと言って、親しい関係になっても話す気は毛頭ないけどね。



一線を引く。
ここにいる誰もが気づくような太くて長い線を。



「どこで、どんなこと学んだ?」
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