海軍提督閣下は男装令嬢にメロメロです!
「……今の、なんだったんだ?」
「さて?」
私とアーサーさんはふたり、同時に首をかしげた。
「とりあえず、腹もふくれたことだしそろそろ行くか?」
「うん」
よくわからない副船長との顔合わせを終え、私たちは食堂を後にした。
四日もすれば、私の皮膚の角質層が剥がれ始めた。
「うっわ! すごいポロポロ剥がれてくるぞコレ!?」
おもしろ半分に、ポリポリしてみる。そうすれば、ますますポロポロと落ちてくる。
「エレン!」
すると、ものすごい形相のアーサーさんが大股で歩み寄り、ポリポリしていた私の手を掴み上げた。
「な、なんだよ?」
あまりの勢いに、私は反射的にのけぞる。
「皮膚を無理に剥がしては駄目だ。赤くムラになってしまうから、くれぐれもしてはいけない。自然にむけるのを待つんだ、いいな?」
「ムラ? そんなん……っ、ハイ! 絶対に無理にむきません!」
アーサーさんの鬼の形相を目にすれば、自ずと口にはチャックした。
「よし、いい子だ」
鬼は煙に巻かれるように消え、神仏もかくやの笑みを湛えたアーサーさんが、私の髪をサラサラとなでる。
「さて?」
私とアーサーさんはふたり、同時に首をかしげた。
「とりあえず、腹もふくれたことだしそろそろ行くか?」
「うん」
よくわからない副船長との顔合わせを終え、私たちは食堂を後にした。
四日もすれば、私の皮膚の角質層が剥がれ始めた。
「うっわ! すごいポロポロ剥がれてくるぞコレ!?」
おもしろ半分に、ポリポリしてみる。そうすれば、ますますポロポロと落ちてくる。
「エレン!」
すると、ものすごい形相のアーサーさんが大股で歩み寄り、ポリポリしていた私の手を掴み上げた。
「な、なんだよ?」
あまりの勢いに、私は反射的にのけぞる。
「皮膚を無理に剥がしては駄目だ。赤くムラになってしまうから、くれぐれもしてはいけない。自然にむけるのを待つんだ、いいな?」
「ムラ? そんなん……っ、ハイ! 絶対に無理にむきません!」
アーサーさんの鬼の形相を目にすれば、自ずと口にはチャックした。
「よし、いい子だ」
鬼は煙に巻かれるように消え、神仏もかくやの笑みを湛えたアーサーさんが、私の髪をサラサラとなでる。