【短編】小悪魔な年下に翻弄されてます…
「僕の好きな人は、灰谷モモ先輩です。
あなたが好きだから僕は、
貴方とダンスしたいし、助けたいし、
力になりたいと思ってます。」
なんの誤解の余地もない
真っ直ぐな告白。
徐々に整理のついてゆく
今までの出来事。
刺さるように伝わってくる想い。
頭の中に、心に、耳に
……手のひらに。
全てが彼の真剣さを伝える。
目の前にいるのは、
ユキくんなのに。
子犬でも5歳児でもうさぎでも
部活の可愛い後輩でもなく…
天宮雪斗という
一人の男に見えた。
離してはくれない両手が
どんどん熱を帯びてゆく。
「どうして、私を……?」
やっと出た私の言葉に
ユキくんはまた、
にっこり笑って言う。
「先輩は、誰よりも
優しい人だから。」
……何言ってるの?
「優しい?私が……?」
戸惑いと疑問しか浮かばなかった。
いつも、クールだとか厳しいとか
近寄りがたいとか。
真逆にしか言われたことないから。