【短編】小悪魔な年下に翻弄されてます…


「僕の好きな人は、灰谷モモ先輩です。
あなたが好きだから僕は、
貴方とダンスしたいし、助けたいし、
力になりたいと思ってます。」


なんの誤解の余地もない
真っ直ぐな告白。


徐々に整理のついてゆく
今までの出来事。



刺さるように伝わってくる想い。


頭の中に、心に、耳に
……手のひらに。


全てが彼の真剣さを伝える。

目の前にいるのは、
ユキくんなのに。


子犬でも5歳児でもうさぎでも
部活の可愛い後輩でもなく…


天宮雪斗という

一人の男に見えた。


離してはくれない両手が
どんどん熱を帯びてゆく。




「どうして、私を……?」


やっと出た私の言葉に
ユキくんはまた、
にっこり笑って言う。


「先輩は、誰よりも
優しい人だから。」


……何言ってるの?


「優しい?私が……?」


戸惑いと疑問しか浮かばなかった。


いつも、クールだとか厳しいとか
近寄りがたいとか。

真逆にしか言われたことないから。

< 25 / 27 >

この作品をシェア

pagetop