というわけで、結婚してください!
 父、晴一郎は何故か鼻をすすり、

「なんか……教会で花婿に引き渡したときより泣けるなあ、ぽす」
と言ったあとで、

「娘をよろしく」
と尊の手を握っていた。

 いや、……お父さん。
 その人、誘拐犯、と思いながらも、鈴はその誘拐犯と一緒に家を出た。



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