というわけで、結婚してください!
「俺は、お前にこんなことを言う資格はないと思う。

 復讐のために、お前を無理やり式場から連れ出した男だから。

 でも、考えてみれば、征に復讐したいと思ったのは、お前と居た征がらしくもなく楽しそうなのが、なんだか許せなかったからで。

 もしかしたら、俺はあのときから、お前が気になっていたのかもしれない。

 だから……

 あんな始まり方だったけど――」
と言った尊に、鈴は少し笑った。

 そういえば、

「ところで、お前は誰だ」

 から始まったんだったな、と思い出したからだ。
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