というわけで、結婚してください!
「え? 征さんになにもしないと約束したからですか?」
と尊に言うと、

「いや、待て。
 こんなの、契約外だろ。

 あいつの言うところの、なにかしたうちに入るか。

 そうじゃなくて……

 もう出社しないといけないのに、行きたくなくなったなと思って」
と照れたように尊は言う。

 だが、そのとき、鍵をかけていなかった玄関のところから声がした。

「大丈夫だよ。
 どうせ、鈴は、今すぐ連れて帰るから」

 玄関先に、父、晴一郎とぽすが居た。

 ぽすは、晴一郎の肩に乗っている。
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