というわけで、結婚してください!
「窪田なんだろ?
 他の連中を行かせても丸め込まれるに決まってるだろうが」

 も~、と言ったあとで、数志は、
「わかりましたよ。
 取り返してきますよ~」
と友だちに貸してた漫画取ってきます、くらいの勢いで言う。

「征さんが式のあと、お休みを取られるから、俺もゆっくり出来るなと思ってたのに~」

 そんな文句を散々言いながら、数志は出て行った。

 ……どんな部下だ、と思いながら、征は見送る。





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