絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
上杉さんを好きだと認識したから? 彼の表情や声色ひとつにドキドキさせられる。

「とりあえず風呂に入ってこい。疲れただろ? さっき沸かしておいたからそろそろ入れると思う。麻衣子が風呂に入っている間、俺は持ち帰った仕事をしているから」

「ゆっくり入っておいで」と言うと、彼はまた私の頭を一撫でして、リビングへ戻っていく。
彼の背中を見送りながら、着替えを取りに行きバスルームへ向かった。

「うわぁ、広いお風呂」

大人三人はゆっくり入れるほど広いバスタブは、ジャグジー付き。そしてお風呂からも都内の夜景を一望できるようになっている。

髪と身体を洗い、湯船に浸かると身体中の力が抜ける。今日は朝からずっと気が張っていたから余計かも。

でもまさか夢にも思わなかったな。上杉さんと一緒に暮らすことになるなんて。

両親と気まずくなって、彼への気持ちに気づくことも予想できなかった。

「上杉さん……優しかったな」

広い浴室に響く自分の声。
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