絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「麻衣子、どうしたらいい?」

「はい?」

「麻衣子の手料理を食べられるとか幸せなんだけど。やばいな、楽しみすぎる。今日はなにがなんでも早く帰ってくるから」

満面の笑みで言う彼に、面食らう。
そんなに喜んでくれると、こっちまで嬉しくなるじゃない。

「上杉さん、大袈裟すぎます! あまり期待しないでくださいね?」

顔がにやけそうになり、一方的に言って逃げるように車から降りた。
するとすぐさま彼は窓を開けて、顔を覗かせた。

「帰る時にまた連絡するから」

「……はい」

最後に手を振り、彼の車は道路に出て走り去っていく。

完全に見えなくなったのを確認し、両手で顔を覆った。

だめだ、顔がニヤける……!

私が作った料理を食べるのが楽しみだって言ってくれた。それに『帰る時にまた連絡するから』ってセリフがツボに入り、胸がギューギューに締めつけられて苦しい。

好きって気持ちに気づいた途端、何気ない彼の言動ひとつで胸をときめかされる。

本当は今日にもでも家に帰るべきだと思う。でもやっぱりまだふたりと向き合うのが怖い。
昨夜よりも酷いことを言ってしまいそうだもの。
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