絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
敏夫さんってば、私のことを過剰評価していない? でも嬉しいな、大好きな敏夫さんがそんな風に言ってくれていたなんて。

クスリと笑みを零しながら上杉さんは続ける。

「じいちゃんから最初話を聞いた時は、正直信じられなかったよ。俺の知っている麻衣子は、いつも無表情でほとんどしゃべらないし、パーティーや記念式典には嫌々来ていただろ?」

図星でなにも言い返せない。

私はどうも社交の場という華やかな世界がとても苦手だ。

だってみんな上っ面だけの付き合いで、裏で散々悪く言っている。家柄だけで人を判断するような世界だもの。

有坂の家に生まれたからには、その運命を受け入れなくてはいけないのかもしれないけど、正直私はごめんだ。

だからこそ余計に普通の結婚に憧れているのかもしれない。贅沢なんていらない。パーティーなどに出なくてもいい、普通の家庭に嫁いで幸せに暮らしたいから。
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