絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「俺の知っている麻衣子と、じいちゃんから聞く麻衣子は違った。本当の麻衣子は、どっちなんだろう。そう興味を持ったのが、麻衣子を好きになったきっかけ」

そう言うと上杉さんは頬杖をつき、真っ直ぐ私を見つめながら話してくれた。

「パーティーで見かけるたびに、目で追うようになったよ。相変わらず仏頂面で参加していたけど、年配者や会場のスタッフへの気配りができる子だって知った。それと正義感が強い子だってことも」

するとなぜか急に上杉さんは「クククッ」と喉元を鳴らした。

「いつだったかな? トイレの前で悪口に花を咲かせていた同年代の女性たちに対して、啖呵を切っていたよな?」

話を聞いた途端、目を丸くさせてしまう。

彼の言う通り、いつだったか同じ社長令嬢仲間たちが、いつも一緒にいる子の悪口を言っているのを聞いてしまった。

それがまたなんというか……陰湿で聞いているこっちが気分悪くなるほどのもので。我慢できずに言っちゃったんだよね。

「あの時の麻衣子はカッコよかったな。『自分の評価を下げているだけって気づかないの?』って彼女たちに言ったセリフが、今も忘れられないよ」
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