イケメンエリート、はじめての純愛⁇


「咲子様…
おめでとうございます…
私、自分の事のように嬉しくて、涙が止まらない…

咲子様には、本当の意味で幸せになってもらいたかった。
お人形のようなイメージが強くて、自分の思いを必死に抑えているようなそんな気がしていましたから。
だから、咲子さんが自分でつかんだ幸せなのなら、私は心から祝福します。
どんな状況だとしても、私は咲子様の味方です」


咲子は圭子に抱きついた。
こんな風に自分の事を考えてくれていた圭子に、感謝と嬉しさで涙が止まらない。


「圭子さん…
処女を失った時って、何かお祝い事をするのかしら?
初潮の時は、お母さまがお赤飯を炊いてくれたのだけれども、今度は何もしなくていいの?」


元皇族の咲子の家は、何かにつけて神事を執り行ってきた。
今回の事も咲子にとっては最高に素晴らしい出来事で、お祝いの舞いをしたいくらい。




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