イケメンエリート、はじめての純愛⁇
映司の顔は晴れやかだ。
「映司さん、マジですか?」
明智君は驚いているけれど、何だか自分の勘が当たったみたいなほくそ笑む顔にも見える。
「明智君、人生って恐ろしいぞ。
こんな俺が、初めて真剣に向き合おうとする恋愛に出会ってしまったんだから」
映司がそう言って微笑むと、明智君は目を見開いておどけて笑って見せた。
「了解しました。
さっきの件は、とりあえず調べておきます。
でも、ソフィアには何と言えば?」
映司は首を振りながら大きく息を吐いた。
「ソフィアに言うときは、それは最終報告だから。
頼まれた彼女の仕事は責任を持ってちゃんとする。
その他の事は、いちいち報告は要らないだろ?」
明智君は苦笑いをして頷いた。
映司はこの流れに少しだけホッとした。
明智君を味方につけておけば怖いもの無しと、本能が告げていたから。