クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
そして、もう一度確かめるべく髪飾りを外して手に取ると、金具の部分に目を凝らした。
「やはり気づいていたんだな。その髪飾りは……私の母上の形見なんだ。お前を見失わないための目印だった。成人したときに国王からだということは伏せて贈るよう、ローランド夫妻に渡したものだ」
「え……?」
アンナは以前、ボブロに紋章があると言ってルーペで見せたことがあった。あのとき、ボブロは目を見開いて言葉を詰まらせたのは、紋章が商標ではなく王家の証であることを知っていたからだ。
アンナは目を丸くし、ジークを見つめた。彼は切なげに、そして悲し気に思いつめた顔をしていた。
「色々と話せば長い昔話になるが……」
「やはり気づいていたんだな。その髪飾りは……私の母上の形見なんだ。お前を見失わないための目印だった。成人したときに国王からだということは伏せて贈るよう、ローランド夫妻に渡したものだ」
「え……?」
アンナは以前、ボブロに紋章があると言ってルーペで見せたことがあった。あのとき、ボブロは目を見開いて言葉を詰まらせたのは、紋章が商標ではなく王家の証であることを知っていたからだ。
アンナは目を丸くし、ジークを見つめた。彼は切なげに、そして悲し気に思いつめた顔をしていた。
「色々と話せば長い昔話になるが……」