クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
これだけは知られたくなかった事実。と、ジークは押し殺すような声でそう言った。
長い沈黙に雨音だけが響く。風もでてきて外はまるで嵐のようだった。
「第一王位継承者である私を消すことがベアトリクスの目的だった。それに失敗したのは、バンクラール卿が私を救ったからだ。それにより、彼はベアトリクス一派から狙われ命を奪われてしまった……」
恩師であるバンクール卿を助けられなかった無力さを悔いるように、ジークから無念の思いがひしひしと伝わってくる。爪が手のひらに食い込まんばかりに握りしめられた手は微かに震えていた。
「今でもベアトリクスの息のかかった連中がどこかで鳴りを潜めている。お前がもし、バンクラール卿の娘であると知られば……」
(私も命を狙われるということ……?)
そう思うと、ゾクリとしたものが背筋に走った。今まで命を狙われたことなく平和に暮らしてきたが、それはジークが怖い思いをさせないよう、密かに自分を見守ってくれていたからなのだ。もし、命を狙われているなんて知ったら、きっと怖くて外にも出られなかっただろう。
長い沈黙に雨音だけが響く。風もでてきて外はまるで嵐のようだった。
「第一王位継承者である私を消すことがベアトリクスの目的だった。それに失敗したのは、バンクラール卿が私を救ったからだ。それにより、彼はベアトリクス一派から狙われ命を奪われてしまった……」
恩師であるバンクール卿を助けられなかった無力さを悔いるように、ジークから無念の思いがひしひしと伝わってくる。爪が手のひらに食い込まんばかりに握りしめられた手は微かに震えていた。
「今でもベアトリクスの息のかかった連中がどこかで鳴りを潜めている。お前がもし、バンクラール卿の娘であると知られば……」
(私も命を狙われるということ……?)
そう思うと、ゾクリとしたものが背筋に走った。今まで命を狙われたことなく平和に暮らしてきたが、それはジークが怖い思いをさせないよう、密かに自分を見守ってくれていたからなのだ。もし、命を狙われているなんて知ったら、きっと怖くて外にも出られなかっただろう。