クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
外に出ると辺りは深い霧に包まれていた。湿気を含んだ空気が肌にまとわりついて心地悪い。
兵士と特に会話もせずにしばらく歩いて行くと、ぼんやりと佇む製薬室の小屋が見えてきた。新しい薬の作り方を教えると言われ、本当ならわくわくして一体どんな薬なのかと胸を弾ませているところだったが、胸の中で燻っている嫌な予感が拭えず、そんな気分になれなかった。外から小屋の窓を見ると真っ暗で中の様子が窺えない。灯りをつけていないようだ。
(おかしいわ、こんなに暗いのに灯りをつけないなんて……)
ふと、よぎった違和感にアンナが製薬室を前にして立ち止まる。
「止まらないで中へ入れ」
先ほどの態度と一変した兵士に冷たく言われ、やはり引き返すべきだと思ったときにはもう遅かった。
「きゃ!」
ドアが開かれるとアンナは乱暴に製薬室の中へと押し込まれた。咄嗟に後ろを振り向くが兵士は中へ入らずそのままドアを勢いよく閉めてしまった。
兵士と特に会話もせずにしばらく歩いて行くと、ぼんやりと佇む製薬室の小屋が見えてきた。新しい薬の作り方を教えると言われ、本当ならわくわくして一体どんな薬なのかと胸を弾ませているところだったが、胸の中で燻っている嫌な予感が拭えず、そんな気分になれなかった。外から小屋の窓を見ると真っ暗で中の様子が窺えない。灯りをつけていないようだ。
(おかしいわ、こんなに暗いのに灯りをつけないなんて……)
ふと、よぎった違和感にアンナが製薬室を前にして立ち止まる。
「止まらないで中へ入れ」
先ほどの態度と一変した兵士に冷たく言われ、やはり引き返すべきだと思ったときにはもう遅かった。
「きゃ!」
ドアが開かれるとアンナは乱暴に製薬室の中へと押し込まれた。咄嗟に後ろを振り向くが兵士は中へ入らずそのままドアを勢いよく閉めてしまった。