クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
「ジーク様、先日巡回中に右腕を痛めたと聞きましたが……ご容態のほどはいかがですか?」
先日、王都で街人同士の喧嘩があった。その現場に遭遇したジークは仲裁の際、不覚にも右腕を痛めてしまったのだ。
「たいしたことはない。私は両利きだからな、右腕がなかろうが左腕がある」
幼い頃から剣術を習得するうち、ジークは器用にも右でも左でも剣を握ることができるようになった。おかげで「国王様の剣筋は読めない」と皆がジークの剣術には脱帽している。
「そういえば、その娘は明日ここへ来ると言っていたな?」
「はい、左様でございます」
「……明日、か」
ぽつりと呟いて、ジークは瞳と同じ色をした空を仰ぎ見た――。
先日、王都で街人同士の喧嘩があった。その現場に遭遇したジークは仲裁の際、不覚にも右腕を痛めてしまったのだ。
「たいしたことはない。私は両利きだからな、右腕がなかろうが左腕がある」
幼い頃から剣術を習得するうち、ジークは器用にも右でも左でも剣を握ることができるようになった。おかげで「国王様の剣筋は読めない」と皆がジークの剣術には脱帽している。
「そういえば、その娘は明日ここへ来ると言っていたな?」
「はい、左様でございます」
「……明日、か」
ぽつりと呟いて、ジークは瞳と同じ色をした空を仰ぎ見た――。