クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
アンナはローランド夫妻に別れを告げて、森の中を一時間ほど歩いていた。道なりは平坦ではあったが、石から石へ飛び移りながら流れる小川を渡ったり、途中で熊などの獣に出くわさないかドキドキしていた。前後左右大きな木々に囲まれ、空は晴れているのに辺りは薄暗い。しかし、アンナにとって森の中は薬草の宝庫のような場所で、立ち止まっては珍しい薬草を興味津々に眺め、気になれば本で調べたりして、午前中に城へ着く予定だったがすっかり遅くなってしまった。
(あっ! これって……もしかしてカウラの花かしら?)
漏斗型の青白い花に目が留まり、アンナは一輪だけひっそりと咲いているその花に近づいた。
(あっ! これって……もしかしてカウラの花かしら?)
漏斗型の青白い花に目が留まり、アンナは一輪だけひっそりと咲いているその花に近づいた。