クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
ふわふわとした物に身体が包み込まれているみたいで温かい。あまりにも心地よくてずっとこのままでいたいくらいだ。夢なのか、はたまた現実なのかもわからない。

『アンナ、温かいスープを作ったぞ。冷めないうちに早く飲みな』

目の前にほんわりと湯気を揺らし、美味しそうなスープがある。

『ありがとう、ボブロおじさん。おじさん、スープ作るの上手だものね』

きっと美味しいに決まっている。アンナはそっと手を伸ばし、両手で器を包み込むようにして口をつけた。唇に温かな感触がしてそれを口に含む。

『っ!? ま、まずい!!』

青臭くて苦い。とても飲めたものじゃない。嚥下するたびに今にも吐き出してしまいそうだった。

『ほら、たくさんあるからどんどん飲め』

『お、おじさん……ごめんね、私、ちょっとこれは……』

唇は心地よく温かなのに口の中は最悪だ。すると、ボブロが眉間に皺を寄せ睨みつけてきた。

『お前はスープが好きだったじゃないか、どうして飲めないんだ?』

今まで見たこともないボブロの怒った顔にアンナはぎょっとして、身体を震わせると視界が一変した。

「ん……」
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