クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
翌日。

軽い朝食を用意されて食べ終わると、さっそく今日から職場となる調理場へ行くように案内された。

ランドルシア城は王都を望む小高い丘の上にあり、コの字型の建物で三階建てになっている。高さ百メートルほどある城に併設した時計台は、ランドルシア城の目印にもなっている。

塵ひとつ落ちていない廊下には両端に金の刺繍の入った真っ赤な絨毯が長々と敷かれ、窓が多いせいか燦々と朝日が降り注いですがすがしい一日の始まりに思えた。ちらりと窓の外に視線をやると、日に照らされた朝の王都が見える。

その先に大きな森がありアンナはボブロやミネアは今頃、朝の食堂で今日も忙しなく働いているだろうかと思いを馳せた。
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