再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「今、ここでかけろよ」


ウソ…。


「後でするから」


「しないね。ほら、さっさとかけろって」


「嫌だってば。どうして涼真くんの目の前で?」


「俺が嫌なんだよ」


真剣な表情で見られて、心拍数が上がる。


「涼真くんには、関係ないよね…」


「まだそーいうこと言う?言い訳してないでかけろよ」


…確かにね、逃げてる部分はある。


もう終わったんだからいいじゃないって。


そう思ってるけど、電話に出られないのは後ろめたいから。


これまでちゃんと向き合ってこなかったせい。


「かけてみるね…」


軽く頷いたあと部屋を出ていこうとするから引き止めた。


「ここにいて」


あたしが逃げないように、ちゃんと見ていて欲しい。









< 121 / 348 >

この作品をシェア

pagetop