再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「ついでだから。かけてみたら?」


話すならいつでも一緒じゃないかな。


そうだよ…あたしが背中を押してあげる。


「涼真くん、頑張って!ちゃんと話せたら一回だけデートしてあげる」


「何言ってんだよ。自分がしたいくせに」


「ちっ、違っ!だったら、朝が苦手そうだったから1週間起こすのはどう?」


「いいね、俺の部屋まで来てくれる?」


「まさか!窓を棒で突っつくとかね」


「雑だなー」


「仕方ないでしょ!あたしだって女の子だから。寝起きの男の子の部屋に入る勇気なんてないよ…」


そこで起きて~なんて揺さぶったりとか、できるわけがない。


想像しただけで恥ずかしくなってきた。


「なんもしないから、それならいい?」


「当たり前でしょ!だけどやっぱりそこまではできないよ。せめて部屋の前まで」


「まぁいーか」


交渉してるけど、これって涼真くんが全部得する話だよね。


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