再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「あらっ、昌磨。どうしてここに?」


ドアからの死角にいる昌磨くんを見つけ、目をパチクリとさせている。


「真凜が一緒に食べないかって。ピザ頼んでもらった」


「あらー、そうなの?真凜ちゃんありがとう。昌磨のことまで…迷惑かけたわねぇ」


「いえ…涼真くんと3人で食事しようって話になったんで…」


「それで涼真はどこに?」


涼真くんのお母さんは辺りを見回し首を傾げる。


「出てった。朝まで帰らないんじゃねーの?よくあることだろ」


よくある…。


そうなの!?


涼真くんのお母さんもため息をついている。


「はぁ…真凜ちゃんと会った後でもそうなのね。どうしてああなっちゃったのかしら」


あたしと会った後とか関係ないよね。


単に遊び足りないだけじゃない?


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