再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
黙っていると昌磨くんがつまらなそうにこぼす。


「高校生はいいなぁー、俺も夜遊びしてみてぇ」


「お兄ちゃんみたいに毎日寝坊してもいいの?成績も悪くなるし先生からの評判も良くないわよ」


「それは嫌だな」


ふたりで会話したあと、あたしにも説明をし始めた。


「涼真もね、前はもう少し真面目だったのよ。中学の途中ぐらいからかしら、友達の影響でなんだかどんどん悪い方向へ」


「そんな風には見えなかったな…授業でも難しい問題をスラスラ解いてたし」


「そうなの?ちゃんと勉強してるのね。意外だわぁ」


あんまり信頼されてないんだね。


どの程度遊びに行くのかわからないけど、夜から出かける時点でもう不信感がつのるよね。



< 148 / 348 >

この作品をシェア

pagetop