再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「違うの?」


「今度から気をつける」


「ええっ!やっぱりそうなんだ?」


「真凜が行くなって言うなら、行かない…」


ドキッ。


膝に置いた手に涼真くんの物を重ねられる。


冷え始めた手が、涼真くんの温もりに反応してあたたかくなっていく。


これはあたしが火照ってるから?


さっきから顔はやたらと熱いんだよね…。


「俺のこと、独占していーって言ったよな?」


「そうだけど…」


「信じられない?」


視線が絡んだ瞬間、涼真くんが優しく微笑む。


嘘をついてる人の目じゃないよね?

「…あたしだけの涼真くんになってくれる?」


「いいよ」


返事をするや否や、涼真くんの顔が近づいてくる。


ドキッ!


これは…キスされちゃう!?


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