Lonely Heart
「ついたぞ」
そう言われ自転車を降りる。
「公園??」
男3人は、いいからいいからと私たちの背中を押す。
少し大きめの普通の公園。
なのに自信満々の男3人。
「えっ、ここ歩くん.........?」
ほなみが目の前の長い長い坂道を見てげっそりする。
真っ暗で街灯がちらほらあるくらいで草もいっぱい生えている。
「いいから来いって!」
自転車を置いてその坂道を登る。
翔也は相変わらずまよを気遣ってゆっくり歩いてあげている。
ほなみは文句を言いながらもこうきを引っ張りながら走っていく。
「元気やな〜(笑)」
私もぼちぼち歩いた。
みんな歩くのが早くてなかなかついていけない。
ミヤモのゆう通り本当にデブ何じゃないかと思うくらい、歩いても歩いても進まない。
明日からダイエットしよ.........
「しんどいか?」
少し前を歩いていたミヤモに声を掛けられる。
「大丈夫です〜だ」
なぜかミヤモには嫌味っぽく言ってしまう。
そんな私にミヤモは笑う。
無駄に整った顔が街頭に照らされてさらに引き立つ。
「ほんっとむかつく」
その顔立ちと優しさに腹が立った。
「なんやそれ(笑)」